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ご家庭で撮られたホームビデオをDVDにダビングしていますと、一歳の誕生日の祝い方でよちよち歩きの子どもにお餅を背負わせている風景をよく見ます。
我が家（京都）ではそのような風習がなく、「へえ～、こんな事するやー」と見ていました。
一部の地方でそのようなことがあるのかなと思っていたのですが、結構な確率でお餅を背負ったり、上に立たせていたりしている映像が録画されています。
今日は、赤ちゃんから３mほど離れたところに置いてある、そろばんと本とお財布と物さしをハイハイでどれを取らすという事をされていました。

少し調べてみると、はじめての誕生日には、1歳まで成長したことを祝うと同時に、餅を使った色々な行事が全国各地に根付いているようです。全国各地に「一升餅」「お誕生餅」「背負い餅」「飛翔の儀」「餅踏み」色々な呼び名でされています。
個数も1個や複数個、色も白のみ、紅白、赤のみとバラエテーです。
また背負って歩けるのを喜ぶ地方もあれば、歩けないことを喜ぶ地方もあり、わざと歩ける子は転ばすようにする所もあるようです。
また、背負わすところと餅の上に立たす所、背負わした後に立たす所もあります。

離れたところにあるアイテムを取らすことは「選び取り」と言われ、将来の職業、才能を占う行事です。

一般的なアイテムと、それを選んだときの意味は以下の通りです。
そろばん、電卓　・・・商売の才能
筆、鉛筆、文房具・・・芸術・物書きの才能
差し金、巻尺など・・・職人の才能
お金、財布　　　・・・金持ちの才能
最近ではサッカー選手にしたい親はサッカーボールを置いたり、料理の好きな親は調理器具などを追加アイテムとして置いたりもされています。

小さい子供の行事は見ていても微笑ましく、このような風習はいつまでも伝えていってほしいものです。

S.Y

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