ロヴィ(旧「マクロヴィジョン」)社のコピーガード(コピープロテクト)
*マクロヴィジョン株式会社は、2009年10月1日付で、ロヴィ株式会社に社名変更されました。マクロヴィジョンの真ん中あたりの「ロヴィ」を抜き出した名称となっています。なお、当社のサイトでは、すべての表記においては、ロヴィ社への変更を行っておりません。長らく習慣的に使い慣れた名称でもあり、新しい名称を用いると、別物と誤解される恐れもあります。また、10_5_20現在の同社のホームページでも、社名は変更していますが、説明文中は元のままとなっています。ご了解ください。
このページでは、ロヴィ(Rovi)社の、コピーガード技術である、APS(ACP)・リップガード(RipGuard)について、詳細をお伝えします。 *ロヴィ社のRipGuard解説ページもご参照ください。
*ロヴィ社は、配布用(パッケージ)の映像の誕生時から、世界的に、不法コピーに対する防御技術の開発に熱心なアメリカ西海岸の会社で、ハリウッド映画界からの要請からも、あらゆるメディアでのプロテクトの業界第一の地位を築いています。VHS・DVD・BD(ブルーレイ)でも、公式な団体で公認される、ソフトメーカーとして唯一のガード会社とも言えるでしょう。当社は、VHSの時代から、マクロヴィジョン社と契約を交わし(1997年)、今回(09_2)、DVDビデオでの、デジタルコピーガードに新方式リップガード(RipGuard)が、日本で本格的に運用を図るということで、業界での有用性を信じて、契約をしました。
APS(Analog Protection System)
DVDプレスの製造販売の当初から採用されている、ロヴィ社開発のアナログコピーガード(プロテクト)。
ロヴィ社では、ACP(Analog Copy Protection)と呼んでいます。
DVDレコーダー内部で、DVDビデオから、等速でHDD(ハードディスク)へのコピーや、外部出力(黄・赤・白のコードなど)でDVD-RやVHSに録画できなくします。このACPシステムは、映像ソフト側と、再生・映写機器側双方があいまって、効果が発揮されます。
リップガード(RipGuard) <今回新しく導入される技術>
当社では、今年(09年)5月にリリースされたばかりの、
最新のプロテクトバージョンを採用しています。
今後も、常に最新のバージョンを採用し続けます。
- 通常のコピーガード
- 通常、DVDビデオには、無断でコピーされないように、CSS(Content Scramble System)という方式で、ガード処理をします。しかし、一部の解除ソフトでコピーされることがあります。このCSSシステムは、映像ソフト側、再生機器側ともに、いったん組み込んでからは、スクランブル(映像の暗号化)システムの変更・アップバージョンが不可能な仕様になっています。
- リップガードの特長
- これへの対処(リッピングへのガード)として生まれたのが、リップガードです。リップガードの大きな特長は、日々進化するプロテクトシステムである、ということです。コピーガードと解除ソフトは、いわば、いたちごっこのような関係があり、新しいガードソフトができるとこれに対する解除ソフトがあらわれ、また新しいガードソフトが開発される、という図式がありました。こうした無限連鎖的な関係を、ひとつのソフトのなかで断ち切って、不法コピーの横行の遮断を実現しようとするものです。このソフト自体が、新しい解除ソフトの発生に対して、新しいバージョンを開発して対抗します。
新しいバージョンの開発は、対抗する解除ソフトによって、その時期的な間隔は種々となります。
- リップガードの作業・工程
- オーサリングされたデータを、専用のPCに丸ごと読み込み、専用ソフトで、プロテクション処理を行い、これを、USBメモリに書き出して、プレス工場へマスタとして渡します。このように、読み込み、処理、書き出しの作業工程が必要ですので、これまでのプロテクト処理の費用より高くなります。これまでの、APS・CSSは、オーサリング段階で、フラグを立てるだけの作業でした。しかし、市販の民生用オーサリングソフトでは、このフラグを立てる機能がありません。
- 検証盤のご確認
- 当社でリップガード処理したあと、それをDVD-Rに焼いた検証盤を、当社(東京・ディスクズ、京都・ビデオサービス)で、プレスの前にご確認いただくことができます。ただし、お客様にお渡しすることはできませんので、あらかじめご了承ください。
- 画質の維持・互換性
- 元の映像になんら加工を加えませんので、画質の劣化はありません。再生機による互換性は、ほぼ100%保たれます。通常のDVDフォーラム規格に拠らないメーカーの機器については、保証できません。
- 市販タイトルでの採用実績
- 多くの世界的な映画会社、ソフトメーカー、タイトルで採用されていますが、これの特定は、契約上、公表されません。
- 特急納期はできません
- プレス工場が限定されるため、通常納期のみでの工程になります。
- 有効性
- RipGuardに関する詳しい情報やその有効性については弊社にお問い合わせください。
ロヴィ社のプロテクトシステムの契約と課金方法
VHS・DVDとも、ガード技術が適用された数量に対して、それぞれの単価が課金されます。
それぞれの単価、というのは、あらかじめ、契約時に、年間の適用予定本数を見込みで申告し、これの数量によって、ランク別の単価が設定されています。VHSの場合はさらに、商品の販売価格によって、料金設定が異なります。
VHSのコピーガード
<DVDビデオの、APS・リップガードの料金表>
お問い合わせください。
<APS・リップガードの契約について>
- 契約は、当社が、ロヴィ社の代理人として、お客様と契約します。
*契約書は、当面英語版のみとなります。近日中に日本語版ができる予定です。
<09_2現在>
- 契約期間は、契約日から1年間です。
- APSと、RipGuardとは、別個契約になります。APSがランク1で、RipGuardがランク2、ということもありえます。また、APSのみの契約、リップガードのみの契約も可能です。ただし、契約書は1種で同時にできます。
- 契約時は、当然「予定・予測」ですので、1年間過ぎて、契約本数よりも多くなっていたり、少なかった、ということがあります。この場合の計算、お支払いは以下のようになります。
- 契約ランクよりも、実際が多い場合
合計枚数で、ランクが上がっても、お支払いの単価は変わりません(単価は安くなりません)。
- ランク2以上の契約で、契約の下限に至らない場合
契約下限の枚数のライセンス料が発生します。
この場合、仕事をしていない分まで、お支払いいただくことになり、すでに販売された商品の原価計算などに狂いが生じたりする場合も起こりえますので、十分ご注意ください。できれば、予測より少し控えめなご契約をされることをお勧めします。
- ロヴィ社のガード技術は、著作権者・制作者(タイトルホルダー)、オーサリング会社(当社)、スタンパー制作(マスタリング)会社、プレス会社、すべて、同社のライセンス契約に基づいて管理されています。毎月各社から詳細な報告がされますので、タイトル、数量、制作経路、すべてが一致しなければ契約違反となる場合がありますので、ご注意ください。
<リップガードの仕様について>
- リップガード処理は、当社のオーサリング業務のオプションとしてのみお受けします。
*DLTテープ・プラントダイレクトDVD-Rをマスタとしてのリップガード処理は、当面受付いたしかねます。やむを得ないご事情のある場合は考慮しますが、複雑な技術的な条件がありますので、専門的な従事者から、あらかじめご相談ください。安易にマスタ作成されますと、不必要に高額な費用が発生する場合がありますので、ご注意ください。DVD-Rをマスタにしての、リップガード処理は、同様の事情から、あまりお勧めできません。
- 一部のチャプターのみリップガードを掛ける、というような仕様もできますが、別途料金をいただきます。
- DVD5、DVD9ともに可能です。プロテクションに必要な領域が、1層に付き、20MB必要です。
- CSS・ACPとの併用が可能です。
- PAL方式、どのリージョン、どのような音声規格(2ch、5.1ch)、4:3、16:9画面においても可能です。
- リップガードに対応したプレス工場は、台湾で2社、韓国で3社のみです。(09_2現在)
<<トータルの料金と、費用対効果についてご留意ください>>
◆たとえば、1000枚のプレスで、
①APS、②CSS、③リップガードともに入れる場合、オーサリング段階で、①10,500円、②10,500円、③21,000円、1枚ごとの課金で、①18.9円(税込)×1000枚=18,900円、②0円、③31.5円(税込)×1000枚=31,500円、の
合計92,400円が割り増し金額となります。これは、
1枚あたりで、93円で、当社の
通常プレス料金単価59円に加算しますと、
プレス込みで@152円となり、
約3倍弱の、かなり高い費用になります。*リップガードだけの場合では、
@112円で、ほぼ2倍になります。
◆しかし、たとえば、
DVD-Rの場合、200枚コピーをする場合、通常ですと、コピー料金が@78円、ディスク代が@80円、
計158円になります。しかし、当社の場合では、これにコピーガードを掛けるお客様が大変多くいらっしゃいます。
幼稚園、小学校・演奏会などの発表会など、また企業内情報の映像などの場合が特に多いですが、撮影・編集など制作された方や企業が、配布した親たち、お客様の
不法なコピーを防いで、確実に収益を確保するためです。この場合、当社の料金では、ディスクなど
すべて込みで@309円です(ただし、盤面印刷・ケース類は別途)。
通常のコピーのほぼ2倍の金額になりますが、
それでも十分採算が取れるという判断を、多くのプロダクションの方がたがお考えだということになります。
◆このように考えますと、プレスのリップガードも
十分採算の取れる収益確保の対策、といえるのではないでしょうか? どうぞ、全体としての、
《費用対効果》を熟慮いただいて、ご採用いただければと思います。