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お酒好きの人なら、一度は聞いたこと、飲んだことがあると思います。

私は、お酒はなんでも好きなたちで、この日本酒も大好きです。

獺祭を製造している、旭酒造株式会社の社長さんの講演会を聞きに行ってきました。

山口県の山奥にある酒蔵を継いだ若いころの社長さんは、ピンチでした。

知名度の低い酒蔵、日本酒の人気低迷、売上はどんどん落ちていき、蔵元をたたんでしまったほうが簡単な状況だったそうです。

しかし、なんとかできないか。

方々にお願いして、杜氏を紹介してもらい、山田錦の購入ルートを築き、

大吟醸の製造マニュアルを手に入れたり、

通常杜氏に頼る酒造りではなく、自ら口を出し、努力を惜しみませんでした。

もともと日本酒を造ることは神聖なことであり、製造業として徹しているために相当にバッシングがあったようです。神聖な酒造りを行う杜氏に口出しするとは、業界としては考えられなかったのです。

しかし、純粋においしいものをつくろうとする努力が、ほかにはない旨さを作り上げていきました。

次は、高さ60mm、12階建ての製造工場を建設し、今年4月から製造開始するそうです。今後はもっともっと大量に製造していくことに取り組むとか。高級大吟醸を大量に作るなんて、ほんとうにできるのでしょうか。

これで、今の美味しさを維持すれば、また信じられてきた「伝統の手法」を打ち破ることになることでしょう。

そして、私にも「売り切れ御免」の獺祭が手に入るかもしれません。

T.U